隠れうーさー教



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●狙って人を集めることは可能か
 
以前「たくさんの人に見てもらえるサイトを作るにはどうしたらいいのか」というメールに対する返答みたいな更新をしたことがある。
 
結論からいうと、数が増えすぎた現状で努力でもってサイトの規模を大きくするのは非常に難しく、それでも可能性を追求するならblog形式のニュースサイトとかがいんじゃね? みたいな話。端的に説明するのは難しいのでとりあえずその話に興味がある方は別途上記のリンク先を読んでもらうとして、正直なところ書いてて自分でも「言うのは楽だよなー」とか思ったり。ということで、本当に可能なのかを確認するため、実際にニュース系のblogを作って“サイトの規模を大きくできるのか”という実験をしてみることにしてみたよ。
 
 
●人を集めるサイトの前提条件
 
サイトに人を集めるといっても、瞬間的に増やすだけではあまり意味がない。何らかの方法で不特定多数の人の興味を引くところからスタートし、増えた状態をある程度維持できて初めて「たくさんの人に見てもらった」と認識されると思うので、サイトに人を集める方法を模索する前に、多くの場合まず“サイトに人が集まらない状況”に対処する必要がある。
 
これは考え方としては簡単だ。特定、不特定の対象を問わず、意味がある、必要性がある、価値があるサイトに人が集まる。逆に、誰かにとって必要な情報、価値のある情報を持っていないサイトには人は集まらない。適当な日記サイトを運営していても友達なんかは読んでくれるが、それは文章が目当てではなく、運営者自身に対する興味の結果でしかない。つまり、運営者に関心がない世間一般の人たちを相手にする場合は、サイトになんらかのニーズを満たす内容を持たせる必要がある。
 
サイト運営のスタンスというのは、大きく分けると“自己満足を目的として自分のためにやるサイト”と“目的はともかく結果として他人のためにやるサイト”の2種類に別れ、基本的に趣味である以上は前者のスタンスを取るケースが圧倒的に多いだろう。
 
まずそこが問題になる。多くのサイトが自己満足の延長線上にあるにも関わらず、そこに結果としての公共性、つまり訪問者数を求めてしまう。そういう状況は、例えるなら漫研の漫画で部数を稼ごうとしているようなもので、当然激しく困難だし、自己満足に結果を求めること自体ナンセンスだと言っていい。特殊な才能の主、例えば絵が異常に上手いとか、やたら物知りとかいう場合などを除き、自分を基準にサイトを運営してもそれを他人が必要とする可能性は低いことを理解する必要がある。
 
また、価値のないサイトには人は集まらないけれど、多くの管理人が自己満足の上での“労力”に自ら価値を見出してしまう。そして、純粋な意味での価値を創造しないままに結果を求めることによって生まれる“見せたいもの”と“見たいと思われるもの”の乖離が、見せたいのに見てもらえないという比較的不可避なジレンマとして管理人を悩ませているのではないだろうか。これが人を集めたいのに集まらないサイトに多く見られる根本的な問題点だ。
 
そこから脱却するには、サイトに“客観的な価値の創造”という意味での公共性を持たせる必要がある。
 
先に断っておくが、「サイトはこうあるべき」とか「サイトに人を集めるべき」という話ではない。不特定多数の人に必要とされることを目的としてやるのもひとつのスタンス、方法論というだけで、多くの人にとっては自分の好きなように自分の好きなことを他者の評価を求めずやっていく方がよっぽどハッピーだと思う。無理してイバラの道に飛び込む必要はない。
 
 
●他人に見せるためにサイトを作る
 
blogを使ってニュースサイトを作ることは決まっているから、まずはサイトの仕様や具体的な方向性、名称などから考えていこう。
 
blogのサービスはJUGEMを使うことにした。CSSがカスタマイズフリーなため、かなり自由にデザインを変更できるのが魅力だ。blogの形式を取るとどうしても見た目が似通って個性を出し難いので、周りと差別化するなら当然少しでも自由度が高い方がいい。
 
次に内容だが、これもデザイン同様、少しでも他のサイトと差別化できる方向性、個性があると喜ばしい。もちろんマニアックならなんでもいいという訳ではないし、今回はテストという意味合いも込めて、普通にマスコミから取れるニュースをある程度ジャンルを定めてピックアップする方法を採った。どのジャンルにするかは個人の好みや適性が重要だが、余り深く考えずに、なんかダメそうな犯罪者のニュースを集めてみることにする。
 
だったらサイト名は「ダメニュース」だろー、とか思ったが、あまりにヒネリが無さ過ぎるので「ワルミシュラン」にした。人形とかを使うのが好きなので、悪代官のフィギュアを使いたかったというだけなんだけど、それならまぁ「ダメ」よりは「ワル」の方が悪代官っぽいだろう、みたいな。そのまんま、サイトのテイストも悪代官が悪人を斬る感じに暴言を吐いていくようなスタイルにすることにした。つーかお前も悪人だろ、ってツッ込んでもらいたいじゃん。
 
自分は適当に決めておいてなんだが、サイト名に関してはそれなりに考慮した方がよい点がいくつかある。まずひとつは、他社へのアピールを前提にサイトを運営するのであれば、サイト名は覚えやすく検索しやすい日本語が好ましいこと。当然、長くない名前の方がインパクトがあっていい。例えば、
 
 ・AKUDAIKAN'S WORLD DAME NEWS
 ・ワルミシュラン
 ・Waru loves gold colord cakes blog
 ・悪代官が斬る
 
などとリストに表示されていた場合、似たような意味であっても明らかに「ワルミシュラン」や「悪代官が斬る」が目立つ。これはごく単純な問題で、読むのが日本人だからだ。更に細かい話でいうと、半角が1バイト、全角が2バイトなことからもわかるように、そもそも欧文より和文の方が文字の作りが大きいので、日本語と英語で比較すると当然日本語の方が見た目の印象が強い。また、「AKUDAIKAN'S WORLD DAME NEWS」なんていう長い名称が初見の人にどれぐらい記憶されるかというと、正直あまり期待できる気がしない。英語がダメだとは言わないが、そういう部分を考慮する意味は十分にある。
 
もうひとつは、サイトの名称とサイトの内容がある程度リンクしていることがよいと思われる点。よほど恵まれた文章力でも持っていない限り、どこかのリンクを辿ってやってきた人がそのサイトをいきなりブックマークする確率は極めて低い。それは仕方のないことなので、だとしたら、せめてサイトの内容や名称が少しでも記憶に残ることが好ましい。つまり、“なんというサイトにどういうニュースがあるのか”というのが伝わり易い名称の方が、ユーザーフレンドリーだということだ。そういう他者への配慮の積み重ねがサイトをより有意義にする。クオリティは細部に宿るということを忘れてはいけない。
 
さて、サイトの方向性や名称が決まったので、内容的な部分に関してもう少し踏み込んでみたい。サイトで情報を発信し、それを元に訪問者を獲得するというのは、考え方としては店舗で商品を売って収入を得るのに近い。サイトが店舗、情報が商品、訪問者数は売り上げだ。この例えが理解できると、自ずと内容に関して考慮すべき部分が見えてくるのではないだろうか。
 
当然、店舗となるサイトの見た目は洗練されていて、商品の質は高く、他では扱っていない貴重なもので、しかも数は多い、みたいな感じが望ましいが、上を見ても正直キリがない。しかも、例えば商品の質に直結する文章力のあるなしなんかを問うと、方法論の方から成功を導き出そうというコンセプト自体厳しいということになってしまうので、とりあえずは出来るだけ特別な才能を必要とせず、努力で向上できる部分に中心に考えていきたいと思う。
 
コンセプトの段階で挙げられるのは、“ニーズを確保しつつ、尚かつ競合の少ない状況を創出する”ことの重要性だ。ネットでオタク系ニュースが人気なのは、単純にインターネットのディープな利用者に占めるオタク率が高いためで、当然囲碁や将棋のニュースより漫画やアニメの情報の方が重用される。ただし、ユーザー数は多いもののも既にある人気サイトの影響力も大きいため、そこに割り込んだり取って代わったりするのは容易ではない。かといって、囲碁や将棋の情報を扱って人気を得られるかというと、これもそもそもの潜在的なユーザーの数的にニッチ過ぎる危険性が。
 
その辺りで、“必要とされる情報を提供しているサイトが少ない状態”や、それに近いポジションを探したい。その方が、より有利な状況を生み出すことが出来るが、自分に出来ないこと、自分の知らないことを無理してやってもどのみち長くは続かないし他人を喜ばせることも難しいので、最終的に大切なのはバランスなんだけれども。まぁサイトの運営に関して確実に成功する方法論などないが、努力で成功の可能性を上げることも不可能ではないという辺りを信じつつ、とりあえずblogを稼動してみることにする。
 
一応アクセス数の増加を目安に運営していくということで、お馴染みのReadMe!のランキングを利用することにした。というのも、blogはCSSでデザイン的な要素を全てのページに共用する形なため、場合によってはユニークのアクセス数の2、3倍くらいカウンターが回ってしまう。これでは例えカウンターが1000回っても実際の訪問者数が300人とかになって説得力があまりないっていうか、ユニークでカウントするReadMe!でも使わないとデータの客観性や信頼性が確保できそうになかったので。
 
登録してちょっと驚いたが、以前ぼくが参加していた2001年頃はユニークで1000もあれば100位に入れたのに、2004年現在、100位に入るには4000弱程度が必要になっている。0から始めて4000とか、ちょっと厳しいどころの話ではない。努力して辿りつける数字じゃない気もするが、まぁできるだけ頑張ってみようと思う。インターネットの人口ってやっぱり増えてるんだなー。
 
 
●悪代官様、華麗に挫折する
 
ごめん、やっぱblogわりと大変だった。前述した“必要とされるけれど提供しているサイトがない情報”という辺りで、まずあまりメジャーじゃないマスコミのサイト(例えば沖縄とか北海道の新聞とか)を回って情報を集めることにしてみたんだけど、地方の事件であっても目に付くものは大きなマスコミに吸い上げられていくし、大きなマスコミも扱う情報はどこも同じ。つまり、小さなマスコミを片っ端から回っても、大きなマスコミをザラっと見ても、結果はあまり変わらないのだ。
 
blogに慣れる意味合いも含めて、あまり深く考えないで初めてみたものの、適当にやってたのでは予想以上に独自性の確保が難しいと思い知らされる。当然色々と更新してもそれほど人は集まらず、更新の回数さえ上げればPINGを打つ(更新報告みたいなもの)ことで一定の訪問者数はあるんだけど、そこから目に見えて読者を増やすことはできなかった。最初の2週間は1日平均で60人程度。それなりに読まれているといえなくもないんだけど、ムキになって1日10回ぐらい更新した日もあり、逆に更新しないガッツリ減る状態なので、サイト自体を楽しんでもらってる訳ではないと考えた方がいいだろう。3週目は1日平均で80人と、それなりに頑張ってはみたものの伸び悩む。どうせ実験してるなんて誰にも言ってないし、正直やめちゃおうかと思った。
 
 
●悪代官様、心を入れ替えて真面目に取り組むことにする
 
甘くみてた訳ではないが、それほど真剣に取り組んでた訳ではないので、迷った末に超真面目にやることにした。世の中は平等でないので他人に負けるのは仕方がないし平気なのだが、自分でやると決めたことをできないのはなんかダメ人間っぽくてイヤなんだよ。男たるもの、有言実行。とりあえず、もう一度サイトの方向性を熟考してみることにした。
 
まず、状況を確認するためにニュースサイトの流行り廃り的な部分から洗い直していくと、ReadMe!で後発で極端に数字を伸ばしたニュースサイトをピックアップした場合に、ABC振興会、X51.ORG、AZOZ BLOG、海外ボツ!News等、海外のニュースを扱うサイトが目立っていることがわかる。理由は3つあり、1つは飽和状態にあるニュースサイトの中でソースを食い合うリスクが非常に低い点、2つ目は日本だけより世界中をソースにした方が選択肢が広がる点、3つ目が非常に重要なのだが、翻訳というプロセスを経ることで、紹介される場合に元記事ではなく翻訳したサイトの記事が1次的な情報として扱われる点だ。
 
3つ目を詳しく説明すると、例えばニュースサイトにおいて、小動物ニュースというサイトが「黄色い動物・うーさー絶滅」というマスコミサイトのニュースをリンクしたとする。それを生物ニュースがリンクすると、生物ニュースでは 
 
「黄色い動物・うーさー絶滅」(小動物ニュースより)
 
などと表示されるに違いない。しかし、生物ニュースを見た別のサイトがその記事を更にリンクする場合に、
 
「黄色い動物・うーさー絶滅」(生物ニュースより)
 
とされるケースがわりと多かったりする。子ニュース、孫ニュースにとっては大元の「うーさー絶滅」のニュースが必要なだけであって、参照元の紹介は儀礼的な側面が強く、それ故に本当の大元がどこかなどはあまり重要視されないのだ。しかし、元記事が日本語でない場合は、翻訳された記事が元記事に代わって紹介されていくことが多いので、当然リンクされ続けることでの訪問者数の増加度合いは日本語のサイトよりも高いといえるだろう。情報のより上位にあることがサイトの強みとなるし、競争相手が少ないことでソースの独自性が高まるのも大きな利点だ。
 
じゃぁ海外ニュースのサイトやればいいじゃーん、で話は終わりといえば終わりなのだが、悲しいことにぼくの英語力は謙遜抜きで中学レベル。などと涙を流して砂浜で卵を産みながら、ダメ元でエキサイト翻訳を使ってみたところ、なんとなく内容がわからないでもない。まぁ事件事故のニュースを扱うと専門用語も多く、記事全体のおおよその意味はともかくとして完全な訳を作るのは不可能なんだけど、それなりに理解でき無くはないし、とりあえずわからない部分はボカして書き、全体的に意訳感を醸し出すことで逃げつつ、無謀にも英訳サイトに挑戦してみることにした。

やってはみたものの、つれー、超つらかった。死ぬ。死んだ。それでも他のサイトで紹介されていないニュースは山ほどあり、日本の小さいマスコミを回るよりは記事自体が面白いのがたくさん見つかった。英語圏だけではなく、インドやオセアニア、南アフリカなど、他にチェックしてる人が少なそうな地域を好んでピックアップしたこともあって、5週目くらいからは他のサイトに紹介されたり2chの痛いニュース板に記事を引用されたりし始め、訪問者数も右肩上がり状態。しかし、更新にかかる時間も倍じゃ済まないぐらい増加し激しく苦痛に。だいぶハァハァしつつも、途中エキサイトのブログニュースに登録されたりしたことなどを励みに、なんとか3ヶ月間、毎日更新で凌ぎきった。
 
 
●結果発表
 
閉鎖する2週間ほど前がアクセス数のピークで、1日平均3500人、最高で1日約7000人(ReadMe!で45位)までいったのだが、かなり激しく訳を間違ってた記事が2chで叩かれてめんどくさくなったのと、仕事が忙しかったのと、ある程度結果が出てモチベーションが低下しちゃったせいで更新頻度が落ち、アクセス数もズルズルと下がってしまった。最後の方はだいたい150〜200位くらい。平均的に100位に入れるくらいにしたかったけど、もう飽きちゃって無理。まぁ大体頑張ったってことで許していただきたい。
 
 
●その他(めんどくさくなってきたので箇条書き)
 
・打算的なトラックバックにはあまり意味がない。テストも兼ねて規模の大きないくつかのblogに1度ずつトラックバックしてみたが、アクセス数的なメリットはほとんどなかった。数万規模のサイトでも数十のレベル。される側からしても有り難いことではないので、読者の流入を期待して大きなサイトにトラックバックするのはやめた方がいいように思う。
 
・エントリーのタイトルは適当に付けない方がいい。エントリーのタイトルは更新報告時にそれのみが表示されることになるので、簡潔に記事の内容を示せるものが望ましい。ワルミシュランではエントリー名を基本的には17文字に制限し、「悪魔に取り付かれたと娘が父親食う」「23歳女教師、生徒とファックし逮捕」等、できるだけ簡潔且つキャッチーなものになるよう心掛けた。ワルミシュランは特別更新頻度が高い方でもなかったわりに、エキサイトブログのクリックランキングでも常に上位に位置していたので、キャッチーさというのは結構重要だと思われる。
 
・blogのスタイルを採る場合、エントリー単位でリンクできるためリンクはされやすい反面、TOPページを見てもらえる可能性は低い。つまり、リンク後のアクセスの定着率も非常に低い。このため、最低限個別のエントリーからTOPページに行きやすい工夫は必要になる。ワルミシュランで使用したJUGEMなどは、デフォルトのテンプレートに個別記事からTOPページに対するリンクが設定されてないので、その辺の細かいインターフェースの部分をちゃんと詰めておかないと結果的に損することになる。
 
・blogの場合、意見や感想よりも、純粋な情報が重用される傾向にある。これはエントリー単位でリンクが容易なことによるものだろうか。blogがリンクされる場合、サイト自体よりも記事単体に対してリンクされるケースが圧倒的に多いため、サイト全体が醸し出す管理人の人間性や思想性にまで訪問者の目が届くことが少なく、逆に記事単体が持つ情報としての純粋な価値が問われるためだろう。
 
・例えば、ユーロ2004に関するエントリーを書いた場合、どこが勝った負けたとか、選手の出来不出来、監督の采配やそれに対する感想などが他のサイトからリンクされる可能性は非常に低い。ごく専門的な知識を元にした意見や感想はそれ単体で情報としての価値を持つ場合が多いので別として、毒にも薬にもならない日記、意見、感想の類が情報的価値を見出される可能性は低いのだ。サイトに人を集めようとする場合、如何にそれらを避けて情報を提供できるかが非常に重要なポイントとなる。情報としての価値を問われた場合に、主観が入るのは逆効果なことも多い。「ドイツ代表、試合直前のファック不可(ドイツ代表監督が期間中の試合前日SEXを禁じたらしいというゴシップ記事)」なんていう記事はウケたりするので、同じ事象を扱っても他者と被らない方が当然価値が増す。
 
・専門性の高いサイトは強い。専門的な知識が付加された意見は情報としての価値を持つため。逆に、ちょっと詳しい程度の知識を得意げに語っている程度のサイトは弱い。なぜなら、そのレベルのサイトは星の数ほどあるからだ。例えば、女子バレーのオリンピック予選の際、多くのサイトがそのことに触れたが、最終的にアクセス数を増やしたのは女子バレー専門のサイトぐらいだった。中途半端なスタンスは成功を遠ざける。
 
・ネットにおいては「エロ」「バカ」「時事」系のニュースが圧倒的に強い。エロでバカだったりすると最高だろう。ワルミシュランでアクセス上位の記事は「歌手がハメ撮り盗難→うpされ悲鳴」「11歳の愛娘を強姦の父に懲役50年」「ファック可、アクロバティックは不可」。まさにエロとバカばかり。
 
・ニュースblogの場合、アクセス数に占める2chへの依存度は非常に高い。ワルミシュランの場合も、別のサイトにリンクされるよりも(サイトの性質上)2chの痛いニュース板からの訪問者の方が多かった。最後の方は更新するごとに全てのエントリーの引用スレが立てられ、ニュースの内容によってはそこからだけで日に数千人単位の訪問者が。なぜかスレは常に同じコテハンの人が立ててたため、自演だと思われるとヤだなーとか思ってたが、なぜヤなのかというとそのコテハンが「変態仮面」という名前だったから。いくらぼくでも変態仮面は勘弁して欲しい。ワルミシュランがファックと暴力系のネタばかりだったせいか、変態仮面氏はスレを立てる度に「また変態仮面かよ!」とか叩かれてて不憫だった。勘弁して欲しいとかいいつつ、ちょっとだけ他人な気がしない、この不思議な気持ち。
 
・2chへの依存度が高い分、叩かれるリスクも高い。
 
・ワルミシュランでも誤訳に関してコメント欄に猛烈に突撃された。勝手に引用されて責任持てとか言われてもしらねーっつーのって感じだが、多少の誤訳でこの有様だ。たくさんの人に見てもらうというのは、嬉しいことばかりではない。ちなみに、反論したりコメントを削除する方が荒れるので、後ろめたいことがないなら放置が一番。
 
・情報単体がドライに扱われる分、サイトに管理人の人間性を前面に出すのはマイナスに働くケースが多い。「仕事が忙しく更新頻度が落ちてすいません(生活臭)」「○○blogからお越しの皆様、ありがとうございます!(喜怒哀楽)」などは、過度の主観同様、興味を持たれないどころか邪魔に思われる気さえする。
 
・ワルミシュランでもその辺を踏まえ、管理人については一切触れていないしコメント欄への返信もしていない。メールアドレスすら載せていない。どうせ載せてもメールなんかこなかっただろうし。無駄なものは極力排除した方が、サイト上に載る情報の有意義度が上がる。
 
・管理人の人間性を抑えてストイックに運営すると、読者←サイト→管理人という形に距離が開くことで、管理人が精神的にダメージを受けにくくなるメリットもある。「不謹慎なこと言ってるのはぼくじゃありません。悪代官です」みたいな。その代わりに、フレンドリーさがない分コメント欄が盛り上がらない等、サイトへのプラスのリアクションも受けにくくなるので、モチベーション的には微妙だ。
 
・人気のあるサイトの寿命が短くなっていると言われ、実際ぼくもそう思う。原因のひとつとして考えられるのは、ユーザーのリアクションによってもたらされるストレスから管理人がモチベーションを維持できなくなるパターンだ。どんな文章でも100%他人を納得させることはできないし、全ての人に長期的に好かれることも当然不可能だが、ネット人口の増加に伴い人気のあるサイトの規模が相対的に大きくなっていくと、管理人が運営からダメージを受けるリスクも併せて高まっていく。例えば、5000人のユーザーを抱えるサイトの文章に対し、その内たった5%が不快に感じても250人、更にその内の5%が不満をなんらかのリアクションで表現すると、それだけでも10以上のクレームを浴びることになる。それは直接メールされるかもしれないし、2chで叩かれたりすることかもしれないが、100の好意より10の悪意の方が管理人の心には残るものだ。よほどマイペースでない限り、そういう状況を抱えて長期間運営していくのは難しい。
 
・「面白かったです」なんていうプラスのリアクションにはすぐ慣れてしまうので、最初は嬉しいが長期的なご褒美にはなりにくい。サイトを運営することで腹は減るが、褒められてもお腹は膨らまないのだ。
 
・ワルミシュランでも使ったが、アメリカのヤフーに「Oddly Enough(奇妙な出来事)」というページがあり、Reuters、AP、CP、AFPなど主要なメディアが持つネタ系ニュースのページをポータルしていて、多分ここに掲載されるニュースを毎日全部翻訳するだけで半年から1年続けられれば確実に人気サイトになれると思われる。英語力に自信のある方は是非どうぞ。重要なのは「長期間続けること」。運が良ければすぐに上手くいくかもしれないが、サイトの価値は通常は長くやれて初めて認められるように思う。
 
・ヤフーの「Oddly Enough」、国自体がファック&バイオレンスで話題豊富な南アメリカの「Independent On Line」、イギリス版ZAKZAKといっていい「THE SUN」、ヤフーとは別に独自のネタニュースを持つオーストラリアの「The Australian」。この4つだけでもネタ系の海外ニュースサイトは可能だ。ワルミシュランでもおそらくこの4つで記事の3分の2以上を占めていたんじゃないかと思う。
 
・ものすごく英語の勉強になった。しかし、ものすごく辛かった。苦手なことを毎日やるのは苦痛。
 
・一番の成果はアクセス数とかの問題ではなく、英語力の全くない人間が機械翻訳をで英訳ニュースサイトを運営できてしまったことかもしれない。
 
 
●最後に
 
文中にも書いたが、サイトの運営に関しては確実に成功する方法論はない。しかし、努力で成功の可能性を上げることもまた不可能ではないように思う。ということで実際blogを作ってやってみたものの、個人的には「頑張れば成功するかもしれないので頑張れ」というよりは、「頑張ってもその先には何かがあるとは限らないので無理に頑張らない方がいいんじゃね?」とお伝えしたい。
 
もちろん、例えば流行りのアフィリエイトなんかを導入した場合、1日500ヒットのサイトが手間をかけて個別の商品を紹介しまくるよりも、10000ヒットのサイトがTOPにAmazonのリンクを張った方が多分儲かるので、母体数の確保という意味でアクセス数を必要とする考え方もあるとは思う。しかし、多くの場合、サイト運営は賭けた情熱や手間や時間のわりに得るものが少なく、場合によっては失うものすらあることは理解しておいて欲しい。

 実験しといてなんだが、楽しみやなんらかの明確な目的を見出さずに数字的な成功“だけ”を求めるのはとても不毛なのだ。
 
 
とりあえず 作ってみたが ワルミシュラン 散らせるために 咲かす虚しさ
 
 
※現在ワルミシュランは閉鎖し削除済みにつき跡地しかありません。